4月11日、NPO法人埼玉県日台親善協会は、川口市で、台湾の228国家記念館ポスター展を開催しました。
ご来場、ご協力いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
※ポスター展を開催ご希望の団体・学校等様に、資料などお貸しいたします。文末のメールアドレスまでご連絡くださいませ。
有難いことに、岡村ゆり子川口市長からご祝電をいただきました。
台湾駐日代表処蔡明耀副代表、台湾明石会の朱家煌会長、千田勝一郎鎌倉市副市長、池畑修平青山学院大学教授からご祝辞をいただきました。

川口市議会議員の藤田貢さま、池田けいさまにもご来場いただきました。
台湾からの留学生の方、日本の若い方にも参加いただきました。
在日台湾同郷会の林省吾さん、方宣予さんに、トークをしていただきました。


トークの概要は以下のとおりです。
・1952年のサンフランシスコ平和条約(日本が台湾に対する権利を放棄)までは、台湾人は日本国籍であり、228事件は、中華民国軍隊による日本籍台湾人の虐殺。
・鎮圧で、台湾社会の知識人、芸術家が排除され、その後数十年の台湾文化の発展に空白をもたらした。
(※民意代表も同様で、多くの人は日本留学経験者)
・228事件で難を逃れた人物も、1949年以降の白色テロで殺害、排除された。推定受難者は14万人。
(※白色テロは、共産党の浸透警戒が主な目的だが、親共者のみならず、異分子(候補)と目された人が対象となった)
・影響として、「集団的な(政治的)沈黙(受難者家族による真相の不明示)」「自己否定、自己検閲(慎重な性格形成)」という特徴が生じた。
・民主化後は、「移行期正義」(加害者の処罰なし)として、①真相の究明と公的責任:国家による謝罪と賠償、公文書の公開、②記憶の空間化:228国家記念館の運営、不義遺祉(負の遺跡)の指定、などを実施,
③脱権威(個人崇拝)化:蒋介石元総統の名称建築、施設などを再検討。
228事件の舞台の一つとなった行政院、「不義遺址」の銘板設置, Taiwan Today中華民国における最高行政機関である行政院(台北市中正区忠孝東路1段1号)の一角に26日、「不義遺址(権威主義体制の下、22jp.taiwantoday.tw
「ブラックリスト」から 移行期正義を考える台湾における「移行期正義」は、これまで主に228事件や白色テロに焦点を当ててきた。しかし近年、政府文書の機密解除が進み、当www.taiwan-panorama.com
質問・意見として、私坪田から以下、申し上げました。
・【民族の尊厳】228事件によって台湾人の尊厳は傷つき、失われたと考えるが、民主化後、台湾人の尊厳はどのように回復、再形成されているのか(回答は保留)
※個人的には、国柄、主権の性質(国民性)については、憲法前文、解釈文(例:憲法義解)などで触れるのもよいと思います。
・【占領統治法制】228事件は、連合国軍の占領統治状況下に起きた。憲法の制定にも台湾人は主体的に関わっていない。この占領統治、軍政の適当性を論じる視点も有効と思う」(中華民国憲法は現存しており、台湾人の尊厳に影響している。GHQ憲法が日本と日本人の尊厳に影響していること、占領統治下の施策がその後の日本に影響を与えていることと相似形を成している)
228事件は、①個別の犠牲者と遺族への救済、歴史教育、②民族、社会に与えた影響、民主化後社会への影響、③戦後占領統治の解釈(日本へのフィードバック)、の大きく3つの面から論じることができますが、この3つを分かりやすく提示することがベターと感じました。
現在の台湾社会を考える上で、必要な方法だと考えます。
国家・民族の尊厳、占領統治の法制の適当性は、日本にも共通の視点であり、日本人が、台湾の現代社会を考える上で有用な視点、枠組みと言えます。
228国家記念館ポスター展は、6月7日(日)ふじみ野市ステラウエストで
10~16時半、行われます(トークイベントはなし)。
台南における228事件を描いた映画「湯徳章」は、渋谷ユーロスペースなどで上映されています。さいたま市大宮区の映画館でも5月8日から上映されます。
映画『湯徳章―私は誰なのか―』公式サイト台湾の記憶をたどる 時を経て語られる、激動の時代を歩んだ一人の男の生涯 2026年2月28日(土)ユーロスペースほか全国順thngtek-chiong.com
https://youtube.com/watch?v=fhWMZI-Eyu0%3Frel%3D0
また、5月8日から、1950年代の白色テロを描いた映画「霧のごとく」が、新宿などの映画館で上映されます。当協会では、在日台湾人の方とともに、鑑賞会を行う予定ですので、ご参加ご希望の方は、以下へご連絡くださいませ。
メール:saitama.taiwan2024@gmail.com
映画『霧のごとく』公式サイト5/8(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、Stranger 他全国順次公開www.afoggytale.com
https://youtube.com/watch?v=_z35gkAXu30%3Frel%3D0
最後に、当日は公務のため、来場がかないませんでした
吉田信解代表理事(本庄市長)のメッセージを記します。
私は1989年、平成元年に台湾に留学しました。当時台湾は民主化のうねりが起きており、それまでタブーであった228事件を題材にした映画「悲情城市」が封切られ、大きな話題を呼んでいたことを今もよく覚えております。
あれから37年、今年はかつて228事件に際し台湾人のために犠牲になった湯徳章弁護士の生涯を描いた映画の上映も始まりました。
改めて台湾民主化の出発点である228事件犠牲者のご冥福をお祈りすると共に、多くの犠牲を払って勝ち得た台湾の民主主義と民主主義社会に、心から深く敬意を表します。
そして今回の企画にあたり、ご協力またご参加いただきます全ての皆さまに深く感謝申し上げます。
世界情勢が不安定な中、自由と民主主義そして歴史を共有する日本と台湾の共存共栄と、さらなる絆の深化を心からお祈りし、メッセージと代えさせていただきます。
NPO法人埼玉県日台親善協会代表理事
埼玉県市長会会長
本庄市長 吉田信解
以下の2枚は、当日展示されたポスター原稿です。著作権は二二八国家紀念館に属します。



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